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人の縁

 人生過程においてめぐり会う人の縁。

その縁の流れに一喜一憂、そしてその都度執着しないことです。

人それぞれに、振り返れば縁というものは、自身の人生岐路である場合が多々あります。

縁あり、縁去る。
人の縁も遭遇する事象も、めぐり会うどれもが、自身にとっては必然的であって決して不要なものなど一切ありません。

様々な出会いにおいて、その都度、自ら真摯に気付き自省し受け止める心あれば、出会いも別れも一切悔やむことはないのです。

自らに奢りなく誠実なところあれば、時に嵐のように心翻弄され思い悩もうとも、やがてその縁は私の成長を置いて過ぎ去り、台風一過後の穏やかさのように、自身には、澄み切った心一点のみ残るものです。

人生上において何より大切なのは自らの心。
その自らの心を裏切ることなければ、何時においても堂々として、出入りする人の縁にその都度一喜一憂することはありません。

そぐわない縁は気付きを残して去り、相応しき縁だけ回っていくものです。
その人やその会社を観れば、およそそこに巡っている人の縁の「質」を読み取れるもの。

昨日も今日も、明日も明後日も、相応しくない縁は去っていき、相応しい縁が回ってきます。
紆余曲折、人生を渡ってきた私の確信するところです。