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心のブーメラン

人間、あまりに現実的で合理主義に活きていては、人生における大切なものを見失ってしまいます。

カーライトのロービームとハイビーム。
目先、足元ばかり見ていては、人生の真実を捉えることができません。
 

いつも競いのなか、F1のハンドルを操っているようでは、息切れしてしまいます。

 

日常においては、眼前の事象と人間関係に囚われることなく、しばし魂を遊ばせる、良質の自己コントロールが必要ですね。

 

複雑な迷路も、上空から眺めればなんのことはない。
魂を自由に遊ばせることができるなら、野を越え山越え、海原を流れ、草原の風にも乗ることができます。なんと気持のよいことか。

 

日々の喧騒のなかで、気がつくと、私が私らしくなくなっている・・
いつからなのか・・
そのようなことはないですか?

 

今、いつもながらの、大変さも愉しさも混在しながらも、明日の希望を持つ一日を終え、しばし、好きな音楽に浸りながら休憩。
そして、ぼ~っとしながら夢想世界を私の魂は泳いでいる。
これは私の得意中の得意。

 

ゆるり寛ぎながら、街路は真冬。
しかし、一息つきながら、まるで鎖を解き放たれた飼い犬が、喜び勇んで飛び跳ねながら野原を走り回る様に、
私の心もまた、すでに春爛漫の草原を駆け回っているかの様。

 

それは、まるでブーメランの如く。

 

しばし遊んだ魂は、
再び、不変の人生を往く、私に還ってくるのです。
山も谷も、長い付き合いの、信頼すべき我が魂なり。

 

皆さんも、日常に疲れたら、少しだけ、自分のなかのブーメランを、できるだけ遠くに開放してやりませんか?
きっとまた、精気を取り戻したもう一人の私が、再び私のなかに宿り、活力と明日の希望を取り戻すことでしょう。