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子供は食を選べない

あり余る飽食の現代社会において、どうも、栄養と健康意識に乏しい環境が蔓延しているように思われます。

例えば、幼子に対して際限なく菓子等甘いものを与えている親の姿を多く見受けることがあります。

先日は、祖父母らしき人がまだ赤子である孫に、見るからに甘~~い、チョコレートの塊を口いっぱいにほうばらせている姿がありました。

我が子、我が孫可愛さのゆえの行動でしょうが、物事の良し悪しを判断できない子供の将来を想像するに空恐ろしさを感じます。
やがて、日々の食事を問題意識なくハンバーガーやケーキで済ませてしまう大人になっていくのでしょうか。
結果、栄養に無関心な親が増殖されていきます。

親が責任を果たせなくて、子が、責任ある親、そして大人に育つわけがありません。

食に慎ましやかな昔の方が、余程健康的であって、溢れる食が当たり前の今日の方が、かえって健康を侵害されている。
何とも皮肉な話です。

親は、ただ無関心に与えるだけではく、もっと家族の食についての心配りが必要でしょう。
家族団らんに、考えられた手作りの温もりのある食卓を囲む。
多くを語らずとも、食を通じて家族間に愛が紡がれるのもまた事実なのです。
それほど大切な、家庭における食。

「子供は食を選べない」
母親は是非、そこのところを考えて欲しいと思うのです。