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映画のシーンに見た様な笑顔

福岡県宗像市神湊(こうのみなと)より6.5キロの玄界灘に浮かぶ大島。

周囲15キロ、人口約800人の島に、妻と行ってきました。

約25分の船旅料金は、片道大人500円。
夏休み最後の日曜日というこで、親子連れなどで乗船客は満杯状態。
大島の渡船ターミナル近くにある、今年オープンの、釣りやカヌーを楽しめる「うみんぐ大島」への客が大半を占めているようでした。

盆前であれば、海水浴客で尚賑わっていたことでしょう。神湊側でのターミナル駐車場利用が600円。

私は島内巡りをする為にクルマをフェリーに。
車の乗船賃が、運転手一人分含む25分の船旅片道4720円は、ちと高い気がしないでもない。

しかし、初めて行った今日の旅は、最高に良かったです。
何がって・・

ターミナル横の岸壁に係留されていた一艇のヨット。
まるで往年の名車、TOYOTA2000GTを彷彿させる様な、優美な艇身。
前から横から後ろから、どこから眺めても惚れ惚れする姿でした。

後尾には外国の旗が、マストには日の丸が。
暫く眺めていると、船主が顔を出され目が合った。
私が軽く会釈すると、相手は「コンニチハ」。

船艇後尾に書かれたMONTREALの文字、そしてたなびくカナダ国旗。

英語の話せない私が、身振り手振りで訊ねると、
本国を出港して八十日経つのだそうです。

昨日は福岡、今日はこの大島。

日本の世界のあちこちに寄港しながら、船艇と同じく優雅に旅されておられるようです。
奥様は、のんびり編み物なんぞをされていました。

ここはいつまで、明日は何処へ。

カナダの富豪なのだろうか、
例えそうであっても、此の様な生き方をされるのは、真の人生価値を知っておられるに違いないと私は思った。
それは、二人の笑顔を見て確信した。

妻が訊くと、奥様は67才と言われる。
いい歳の取り方だと思った。

飛び切りのハッピーをもらい、日常の喧騒が一層小さく見えた今日。

午後四時、乗船時間が近づいて、私達は別れました。
別れ際に、船の姿形を褒めると、「サンキュー」
記念に写真を撮らせてもらいました。

妻は乗船手続き、私は乗車口へ。
ふと思い、妻の携帯へ、
「さっきの人に何かあげてよ」
「そう、アイスクリームと飲み物でも」

後で聞くと、抹茶アイスとペットボトルのお茶を手渡したそうです。
時間がなく、慌ててヨットへ走っていく妻を、乗り終えた乗船客が、何事かと見ていたそうです。

今日は本当に好日でした。
人生ヨーソロ。
good luck 船長 good luck 奥さん good luck ヨット。

 

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