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社会人となる人へ

弊社に今、大学生さんが企業研修中。

いろいろ話せば、本人も周りも、多くが、人生における目標を見出せないでいるようです。
 

今の若い人達は、ある意味、恵まれ過ぎた環境に生きてきたのでしょう。
満たされ、物溢れる先進の時代に生きることは、欲求のどん詰まりに位置して、最早、強く得たいと思うものもなく、希望さへ見失わせたのかもしれません。

 

今時の若者は、見るからに真面目で穏やかで、好い人ばかりです。
しかし、それは画一的にも見え、没個性にも映るのです。

 

さて、社会人になるにあたって、受け入れる側の声として、「半年も持たずケツを割る」と、あらゆる業種において聞き、応募する方においては、早々に自分にとっての合う合わないを判断するのだとか。

 

たかだか数ヶ月で何がどう判るでしょう。
とんでもない経営姿勢の企業でもない限り、せめて一年、その職場で辛抱して欲しい。
否、一年など辛抱のうちにも入らない。
石の上にも三年というではないか。
先ずは一所懸命、就いたその場で額に汗し、心をくだいてみたらいいのです。

 

気持ちがあるかないか。
気持ちがあれば、多くを気づき多くを糧とすることができるでしょう。
誠実に集中し、時にもがいた三年は、自分価値をつくり、その後の人生における精神的支柱となって、如何なる状況下においても、「希望」を自分の手元に置くことになるのです。

 

あっさり過ごしていく若い「時」は、あっという間に五年、十年を費やして、その後においても、何も見つからぬままあっという間に過ぎていくことになるのです。

 

社会においては、サークル的もアマ的もありません。
企業も個人もプロの世界に生きるということです。
世の中がどうあれ、周りに流されず言い訳せず、前を見て積極的に一歩踏み出す勇気。

 

自分の人生は、自分で担保していかなければならないのです。