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財産

「これっぽっち」

「向こうに比べてこちらの方が少ない」

数百万から一千万、二千万、はたまたビルまで。
一人が所有するには問題ないが、複数が絡むとなると、途端に揉めるのが相続の世界です。

兄弟に連れ合いが入ることでまた争いが増幅する。
血を分けた者の憎しみは、他人より始末が悪い。

一円足りとも自分の方が少なくては我慢ならない。
降って湧くような金ほど、欲は増幅して、其処には、苦労せず貰えることへの、感謝の念など微塵もありません。

足ることを知らない。
際限のない欲は実に醜い。

其の様な場面で、私は言うんです。

「いいではないですか。貰えるだけで」
「財産を残してくれてた親に感謝しなければ」
「財産残すどころか、借金を残す親だってあるのですから」
「幾らでも、有難いことですよ」

それでも不平不満は収まらない。
どうしても、自分の方が少なくては納得がいかない。
人間は、額に汗する金より、あぶく銭程、欲たらしくなる傾向があるようです。

私、遺す側のお年寄りにお会いする時には、こう言うのです。
「よく頑張ってこられましたね」
「しかし、金を持ってあの世には行けません」
「過剰な財産など子に遺せば、弊害あって一利なし」
「今の時代、それぞれに生活環境も違い、家を継ぐこともありません」
「不動産の共有など、後々厄介この上なく、単有必須、若しくは処分換金して、現金にて綺麗サッパリと、子に配分するのが宜しいでしょう」

「子に過分を遺さず、御自分への褒美として、旅行でもして使われたよろしいです」
「思い出を沢山残されてください」

財産のある子は、例え僅かでも、親が歩んで来た道程と、育ててくれたことに感謝しながら、
親は、「子孫に美田を残さず」が宜しいかと。