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福岡県北九州市小倉北区浅野2-11-15 KMM別館1F
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ブログ
どこから、何を書こう。
人口4万弱の小さな城下町、大分県臼杵市。
土曜日は曇天、日曜日は朝から小雨降る天気ながら、この町は、青空の下よりも、この様に、しっとりした陰りが合う町だと感じさせました。
雨に濡れた石畳はとても情緒的であり、夕暮れもまた似合う。
宿も人も町も、
いつもながら、物よりはるかに価値ある、心に幸福感をもたらすもの。
そのいっぱいの想い出を得た旅でした。
では、その旅をランダムに気ままに記してみることに。
朝から小雨模様の日曜日。
宿に車を置かさせてもらい、町を散策。
宿の御主人に、街中MAPにも旅ガイドにも載っていない情報も仕入れて、早目に街ぶらり。
通りから一本入った路地の角にその店はありました。
ひっそりと佇む、少々手を入れられた築齢の古い建物。
その茶店の名は「クランク・イン」
2002年、臼杵を舞台にした映画「なごり雪」が公開された後、当時も茶店の、廃れようとしていたこの建物を無くすには忍びないと、監督の大林宣彦さんが譲り受けられたのだそうです。
縁あって、当時より監督と付き合いのある方が管理を任されているとのこと。
Open準備中のマスターに快く招かれ店に入った私は、コーヒーを注文して、人柄の好いそのマスターと、長々あれこれ話させていただくことができました。
何げに長椅子に腰を落とすと、
「そこは、監督がいらっしゃるといつも座られる場所です。
その隣には奥様が・・」
人気のない、静かな朝の城下町。私は極上の空間にいたのです。