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人生ヨーソロー

もう少し頭が良かったら、

もう少し学歴があったら
もう少し美人、イケメンだったら、
もう少し金持ちの家に生まれることができたら、
もう少し◯◯であれれば、◯◯であったなら・・
 

人によっては、これら「もう少し○○だったら」を、頻繁に思い嘆きます。
しかし、それは、まるで回し車を走り続けるゲージの中のハムスターの様に、
自らの人生を堂々巡りさせ、進歩も希望も見えない中に滞留させることになるのです。

 

過去を悔やみ現在を悔やむ心は、誰にも平等にあるはずの、未来の希望さへ、自ら遮断しているのです。
どっぷりとその中にはまり、気づかぬうちに愚痴と否定的思考で心は埋め尽くされている。
まるで怠惰なゴミ屋敷の住人の様に。

 

手に持つスポンジに手加減を加えなければ、蛇口から落ちる水流を受け止めることはできません。
タップリと含また水分は、やはり手加減によって必要分を手に取ることはできません。

 

世間が悪い。もう少し○○だったら・・
世間や環境の所為する人間は、この、自らを意志にって運ぼうとはしません。

 

その気がなければ、気づきも吸収できません。
手に持ったスポンジの吸収と押し戻し。

 

人生路というものは、いつも自らの手元にあることを、人は忘れているようです。

 

私は、落ちこぼれ的で頭が良くなくてよかった。
で、志望校へ行けなくてよかった。
一流大学に入り、一流やそこそこの企業に入らなくてよかった。
実家が倒産してよかった。
ラーメンを噛る生活を経験してよかった。
失恋してよかった。
イケメンでモテ過ぎて有頂天になることもなくてよかった。
だから妻とも出逢えた。

 

やや直情的で、反骨精神があって、正義感があって、
後先考えず七度転職してよかった。
ある日突然、上等の給料と役職までもらっていた会社を、
いろいろあって「今日で辞めた!」
苦労の末、自力で掴み取り、やっと安定しかけた生活だったけれど。
またまたゼロになった。
で、考えてもみなかった独立する羽目になった。
二十年前の事だ。
人生マイナスをやっと取り返した中だったから、資金もゼロだった。
八度目の転職が独立だった。

いつもある日突然。「我慢ならぬ」が起きた。
妻には一度も相談したことはない。
だから随分と苦労させた。
しかし、いつも一所懸命だった。
勤めにおいて、ただの一度も手抜きしたことはない。
陰日向なく働いた。

短気でよかった。
「人生金ではない」のところも良かった。

その他まあ数々あって、紆余曲折だったけれど・・

やがて世の中変わり、
そこそこの会社で安泰の生活をしていた人間達が、ある日突然リストラに合うのを目にするようになった。

のんのんと企業に生きて来た人間が、
ある日突然、防波堤を外され右往左往していた。
つぶしが効かない人間達を横目に、
地を這って来た私は、いつも通り人生を踏みしめ歩いていた。

何が良くて何が悪いのか。
何が不運で何が幸運なのか。

それは人生を終える時だ。
で、もちろん今も続行中。

華やかな人生を歩いてこなかったお陰で、
今、こうしてブログやFacebookを趣味的に書きながら、多くの魅力ある人達と接することができた。
エリート街道を行けば、決してこの喜びを味わうこともなかっただろう。

そして生き様は、天は勿論のこと誰かが見ていいる。
自らの意思なくて、誰が手を貸すだろう。

幸福や希望というものは、いつだって自らの手元にあるものだ。

全ては結果オーライといきたい。