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北の旅人

時々TVに登場する北の長男、キム・ジョンナム氏。

昨日もTV番組の独占インタビューとして、記者の質問に答えていた。
 

ずんぐり体型に短パン。
その風貌に流暢な英語が、奇妙であるが、なんとも微笑ましい。
飽きることなく、ついずっと見ていたい気持になってしまう。

 

いいキャラしていると思う。
不思議に周りが平和に包まれていくような。
彼は、ひょっとしたら癒系?なのだ。

 

まあ、そんな風に、飄々として人なつっこそうな彼が画面に出てくると、何故か親しみを覚えるのである。
(決して体つきが私と類似しているという、共有感を持つのではない)^^;
そして、もちろん、私のほうが、ずっとスマートなのだ。

 

しかしながら、このところ、富に騒々しさを増し緊迫するなかの後継者問題にあって、
私は、現体制をも含め、ひょっとして、この長男氏がトップになったら案外いいかも、と野次馬的に思ったりもするのだ。
駄々をこねず、無理難題も言わず・・

 

何かの記事に、父親の批評として
「彼は、母親似で優しすぎていけない」と書いてあった。
しかし、優しくてよいではないか、その心根が本当であれば、民にとっても万々歳だ。

 

もちろん統率、という面からすると多分に脆く、非力かもしれないけれど、しかし、民に自由選択できる場があるとするなら、決して圧政とは違う、緩やかなる選択肢のなかで、それ相応に、真の支持を受けることができるのではないだろうか。

 

「彼は陰のスポークスマンという役割を担っているのだ」、云々という見方があるのを抜きにしても、そしてなんとも言えぬ雰囲気を醸し出している彼のキャラは、それだけで、不穏なる核をすでに超えている、と私は思うのだ。

 

インタビュー終わって、立ち去る、得もいわれえぬ後姿。
半袖シャツに短パン、そして、斜めがけのバッグ。
振り向きざま記者ににこりと笑顔で手を振る姿は、まるで山下清か寅さんだ。
貴方にはきっと、焼き鳥屋のカウンターも似合うに違いない。

 

「私は政治には全く関心がないのです」
「今の自由が好きなのです」という、キム・ジョンナム氏。

 

事の真実はどうであれ、
おっしゃる通り、
貴方には自由がよくお似合いだ。
暗い体制の現実とはかけ離れた、彼が持つ平和感は、実に不思議な魅力を持っている。
せめて、この笑顔が、ひろく民に分け与えられ、そして共有できるものであるなら。

 

もう言葉はいらない。
後継者選びと無縁の、貴方は正に、自由で気ままな、北の旅人なのだ。