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ミラーボール

過日、飲んだ帰りに代行運手を利用しました。

タクシー会社の代行運転は、タクシー代+1000円。
保険もしっかり入っていて安全・・

と、思いきや、経費を抑えるためか、一般においても、このところなかなかタクシー業界では食っていけないのか運転手さんの年齢が随分と上がってきている気がするのであります。
昼間でも、危なっかしくふらついて走っているタクシーも多いのです。

タクシー会社の代行運転。運転手さんが二人やってきて、一人は依頼者の車を、もう一人がタクシーを運転して後をついてくるのですが、本来は、客はこの追尾して来るタクシーの後部座席に乗車するのが規則らしい。
しかし私は、いつも私自身の車の助手席に乗り、運転するおじさんとの会話を愉しむのが好きなのです。
またやはりこの定席が落ち着きます。

しかし、高齢者が多くなった運転手さん。特に代行ともなると尚更、野球でいうところの二軍選手のような(失礼)人達を当てるのか、一段と年配になって、その運転も実に心もとなく感じるのであります。

その日、ほろ酔いで、私は助手席に身体を沈めながら・・

!? 一向に私の車は発進しない。
(@_@) 「運転手さん。違う違う・・」

運転手さんは、しきりにハンドルの下をごそごそと左手をかざし探っている。

「運転手さん、この車、フット、フット。フットブレーキ!」^^;
「ライトはここ、ここ」
「あ~っ!だめだめ。ワイパー動かしちゃ」(@_@) 全く。
度々、スタートまで時間がかかってしまうのです。

喧騒の世の中。スロー生活が流行っておりますが、この場合、もう少しシャキっとしてほしいのであります。^^;

やがてやっと走り出し・・
けれど走っている最中でも、

「次は左のレーンを走って。その角を曲がって」等々気が気ではありません。
その内に、なんか酔いもすっかり覚めてきて・・

車内のステレオは、(^^)
ムーディな。懐かしの、”ちあきなおみ”の声が響いています。

♪ ♪ ~~ クニ河内作詞・作曲 名曲『そっとおやすみ』

化粧のあとの 鏡のまえで
いつもあなたの 手をかりた
背中のボタンが 止めにくい・・・ ♪ ♯ ♪

「わ~っ!”^_^” お客さん。ムード満点ですね」
「懐かしい~~」(^^)
急に運転手さんは、右手でグラスを口元にかざす格好をしながら
「私もいける口ですから、こんな歌聴くとたまりませんね」(*^_^*)

「あっ、そおう?」
「”ちあきなおみ”も歌上手いよね」

「お客さん、この歌、よくクラブのラストでかかるでしょ」
「たまらん たまらん」を、運転手さんは連発。

「そういえば確かに、お店のラストに流れるね」
「私は一人でスナックにさえ飲みに行くこともないし、時にお客さんに連れられて行く位で、特に高級なお店には縁のない男だけど」
「華やかな場も、ラストになると店内の明かりが少し落ちて、この定番、『そっとおやすみ』が流れて・・
「その内、女の子がテーブルの前に手を差し出し、この日の席の酔客をフロアに誘うとムーディに踊りはじめてね」(^^)

♪ ♯ ♭ ~~

もう陽にやけた 畳のにおい
白い襖も 傷ついた
けんかの名残も 悲しそう
ひとりぼっちの 部屋で
今はいない あなたにそっと
そっと おやすみなさい  ♭ ♯~

「お客さん。今日は久しぶりに懐かしい、良い曲を聴かせてもらいました」(^^)

「このCD。忘れかけていた”ちあきなおみ”の良さを再び、で先日買ったんですよ」

「彼女は歌唱力ありますよね」(^^)

「いや~素晴らしいですよ」
「なんか私もほろ酔い気分になってきたな・・」
「昔をつい思い出してしまいました」”^_^”

(@_@)
「危ない。危ない。運転手さん、さん」

その運転手さん。
両手を自分の前にボールを掴むような格好にかざし、
「なんか、天井できらきらと、ミラーボールが回っているのが浮かんできます」(*^_^*)

「わかりましたよ。しかしハンドルから手を離しちゃ危ないっすよ」^^;

運転手席と助手席で、こんな会話を愉しみながら、曲の終わる頃には、なんとか無事我が家に辿り着くのであります。(^^)

♭♯~~

別れの夜の 涙のしずく
星も流れて 散っていく
今夜のベットも 冷たそう
ひとりぼっちの 部屋で
今はいない あなたにそっと
そっと おやすみなさい
そっとそっと おやすみなさい ♪ ♪~~~~♪

「お客さん。Uターンして、もう一度今から街に行かなくてよかですか?」(^^♪)